最近サウナにハマりだして近所の銭湯によくサウナに入りに行くんですけど、なんかサウナってめっちゃ乾燥してて呼吸がしづらくて辛いんですよね。
そうそう!
入った瞬間に息苦しくて逃げ場がないというか命の危機を感じます。
そんな君たちに本来のウェットなフィンランドサウナの魅力をわかってほしいねん!
そもそも日本のサウナはフィンランドサウナがちょっと間違って日本に伝わってしまって不快なドライサウナになってしまったという経緯があるねん。
え!?ドライサウナ?…ってなんですか?
ドライサウナっていうのは湿度が少ないサウナのことや。
本場フィンランドのサウナはロウリュで湿度をぐんと上げるからウェットサウナっていうんやで。
ほなドライサウナとウェットサウナについて掘り下げて解説して行くで!
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日本のサウナと本場フィンランドのサウナの決定的な違いは湿度!
昨今のサウナブーム到来
最近日本ではサウナブームの到来でロウリュやアウフグースサービスのある温浴施設が増えてきたことは嬉しい限りです。
しかし今だに多くのサウナ施設ではドライサウナが主流なのです。
著者的にはウェットサウナ推しなのでもっとロウリュ施設、欲を言えばセルフロウリュの出来る施設が更に増えればいいと思っているのです。
日本のサウナの歴史
オリンピック効果でフィンランドサウナが世界進出!
そもそもなぜ日本ではドライサウナが主流になったのか。
そこでまず、フィンランド式サウナがいかにして世界に伝播していったのかの歴史について紹介します。
フィンランドサウナが世界に広まったきっかけは1936年のベルリンオリンピックだと言われています。
フィンランド選手団が選手村に組立式サウナを持ち込み気持ちよさそうに汗を流している様子を見て他国の選手たちが羨ましがり、それぞれの自国へサウナを持ち帰り広まったと言われています。
フィンランドサウナがついに日本に上陸!?
1936年のベルリンオリンピックから20年の時を経て日本にも初めてフィンランド式?のサウナが伝わります。
これもまた1956年のオーストラリアで開催されたメルボルンオリンピックでのことでした。
当大会に出場していたクレー射撃選手日本代表の許斐 氏利(このみ うじとし)選手が選手村のサウナの存在を知り感銘を受けて1957年に自身が銀座6丁目に経営していた「東京温泉」という入浴レジャー施設に日本で初めてサウナを持ち込んだと言われています。
しかし「東京温泉」のサウナは蒸気の熱で室温をあげるものでパワーが足りず本格的なフィンランドサウナとはいえない代物だったそうな。
※「東京温泉」は今でいうソープランドのような性風俗施設だったそうです。
それでも当時はサウナはマイナーな存在だったそうで日本でフィンランドサウナが知れ渡るきっかけになったのはまたもやオリンピック。
きっかけは1964年の東京オリンピックでフィンランド選手団が選手村にサウナを持ち込んで利用している様子が日本のメディアで取り上げられたことで国民の関心を寄せたことでした。
1966年に日本におけるフィンランドサウナの草分け的存在としてまず第1号は渋谷「スカンディナビア・クラブ」が開業されました。
日本にはフィンランドサウナが間違って伝わってしまった!
ロウリュ(löyly)とは?
ロウリュ(löyly)とは熱く熱した石に水をかけ蒸気を発生させて、それにより生じた熱波を肌で受けることを意味します。
そのためロウリュにより熱伝導性を高めた空気は室温が60℃ぐらいでも十分暑く感じるのです。
本場フィンランドには「ロウリュにはサウナの魂あり」ということわざがあります。
本来ロウリュには「命」とか「霊魂」といった意味があるのです。
先に述べた「スカンディナビア・クラブ」を筆頭に次々とサウナ入浴施設が出来ていきました。
しかしほとんどのサウナではサウナ設計者のサウナ知識の欠如とロウリュに耐えうる堅牢性の高いサウナストーブが存在しなかったり、もしくは酔っ払った客が無茶にサウナストーンに大量の水をかけたりして火傷の事故などが起こったために施設側がストーブの石に水をかけることを禁じるという事態になってしまったという事実もあります。
そのため日本のサウナではただ闇雲に室温を100℃以上のカラッカラの状態にし、また乾燥した空気の中で呼吸をすれば喉が痛くなるような環境の中、暑さの我慢大会のような様子を呈しているのです。
それゆえに〈サウナ=暑い・苦しい=サウナ嫌い〉
という図式になってしまうのです。
それもそのはず、残念なことに旧来の日本のサウナではロウリュというサウナの魂を理解できずに広まってしまったのです。
高温で乾燥したサウナだと肌がカッピカピに乾燥しちゃうし、髪の毛も傷みやすくて本当に嫌になるわ。
今後のロウリュ文化の更なる発展に期待
最近では嬉しいことにロウリュが出来るサウナ施設が急激に増えてきました。
BS朝日放送の「サウナを愛でたい」で取り上げられていた東京都の黄金湯さんや、寺島浴場さんはセルフロウリュ可能なサウナストーブを取り入れた良い例だと思います。
ちなみに著者はロウリュが好きすぎて、ロウリュ出来るサウナ付きの住宅を建築してしまいました。
気になる方は下記の記事をご覧ください(^ ^)